「結婚相手の理想なんて、別に高く設定していないのに、なぜか婚活がうまくいかない…」
そう思っている女性の中には、実は十分、理想が高かった!というケースが非常に多いです。しかし、自分では「別に普通」と思い込んでいるため、そのことになかなか気づけません。
これ以上時間をムダにしないためにも、特に収入面における「男性の理想と現実」についてお話したいと思います。
目次
現実は厳しい!?男性の平均年収の理想と現実
非正規雇用が増え、若い層を中心に貧困が拡大している今、経済的な安定を求めて結婚を希望する女性が急増しています。そのため、「別に大金持ちと結婚したいわけじゃないけれど、お金に困らない程度の普通の生活ができる相手を見つけたい」と思う女性は多いです。
しかし、「お金に困らない程度の普通の生活ができる相手」とは、どれくらいの年収を稼ぐ人のことを指すのでしょう?もしかしたら、自分の感覚と現実の間には、かなりのズレがあるかもしれませんよ!
【理想】女性が求める男性の希望年収は500万円以上!
※画像引用元:マイナビライフサポート結婚相談所ナビ
マイナビが行なった調査では、このような結果が出ています。
一番多かったのが、「年収500万円以上~600万円未満」という回答です。次いで「600万円以上~700万円未満」「400万円以上~500万円未満」と続いています。
なんとこの調査では、年収600万円以上を求める女性が全体の約半数という結果です。また、夢は大きく描けということなのでしょうか、年収1,000万円以上を希望する女性も9.4%います。
【現実】婚活世代の男性の平均年収は400万円前後
では、実際に男性の平均年収はどのぐらいなのでしょうか?
国税庁による「平成29年分民間給与実態統計調査」によれば、男性の給与所得者全体の平均年収が532万円となっています。ただし、これは既婚者や、50代・60代まで含めた数字です。結婚適齢期である20代・30代の独身男性に限定すると、当然ながら下がります。
以下は、年代別の平均年収を表したグラフです。
※画像引用元:平成29年分民間給与実態統計調査
年代別で見ますと、20代前半の男性の平均年収は279万円、20代後半で393万円となります。30代に入ると、前半で461万円、後半でようやく500万円超えです。
ただ、これは日本全国の男性の平均年収というわけではなく、あくまで給与所得者に限った数値になります。最近は非正規雇用の男性も増えていますから、みんながみんなこれだけの額を稼いでいるとは限りません。
いずれにしても、女性側の理想とは明らかな乖離があります。
確実に結婚したいなら現実を受け入れよう!
上でご紹介したデータを見てもわかるように、20代や30代前半で年収500万円以上稼ぐ男性は、決して普通ではありません。かなり恵まれた人たちです。
婚活市場に出ている男性の平均年収は、300万円~500万円が中心と言っていいでしょう。特に適齢期であるアラサー世代に限るなら、400万円前後と考えたほうがいいのではないかと思います。
ですから、もし確実に結婚したいなら現実を受け入れましょう。
もちろん、数少ない高収入男性をねらってがんばる、という方法もありますが、成功率は低くなってしまいます。特にあなたが30歳以上で、ライバルに勝てるような魅力(見た目・収入など)がないのであれば、なおさらそうです。
婚活では、そもそもの目標を見失ってはいけません。「高収入の男性とじゃなければ結婚したくない」のか、それとも「年収は平均的でもいいから、温かい家庭を築ける人と結婚したい」のか、決めるのは自分です。
もし前者なら、成功率は低くてもこのままがんばるしかありませんが、後者の考えであれば現実を受け入れ、条件のハードルを下げたほうがいいでしょう。
どれくらい下げるのが現実的か?
「じゃあ、具体的にどれくらい下げたらいいのか」ということですが、目安にしていただきたいのは「自分と同じくらいか、少し上」です。
たとえば今、あなたの年収が330万円だとすると、結婚相手の男性には「350万円~400万円」くらいを求めるのが現実的だと思われます。
もちろん、世の中には自分よりずっと稼ぎのいい男性をつかまえるシンデレラガールもいますが、それは珍しいパターンなのです。

人は、働く業界によってもある程度「住み分け」されています。年収300万円ちょっとの女性が、年収500万以上・600万以上の男性を捕まえるのは、基本的に容易ではありません。
20代前半で美しい女性であれば、チャンスは十分ありますが、残念ながら年齢を重ねれば重ねるほどシンデレラストーリーを実現するのは難しくなります。ですから、妥当な線で「自分と同じくらいか、少し上」を目安にしてみてください。
現実を受け入れるためのマインド修正のポイント
「でも、結婚相手の希望年収を下げる踏ん切りがつかない…」という女性のために、マインド修正のためのポイントをいくつかご紹介したいと思います。
今は共働きが当たり前!2人の「合計年収」で考えよう
そもそも、男性だけの稼ぎに頼る時代は既に終わりを迎えています。婚活でも、専業主婦願望のある女性は避けたがる男性が増えました。

ですから、「男性の年収=結婚家庭の年収」と考えることをまずやめましょう。自分の年収もしっかり合わせて考えるべきです。
もし結婚相手の年収が400万円でも、自分に300万円の年収があるなら計700万円になります。自分の分をないことにしてはいけません。
「年収=手取り額」ではないことを知ろう
たとえば年収1,000万円と聞くと、「かなりリッチな生活ができそう♪」というイメージがありますが、実際そうとは限りません。
そこから社会保険料や所得税などを差し引いた手取り額が、実際の収入となります。年収1,000万円の場合、手取りは大体700万円ちょっとです。
さらに、一般的には「年収が高い家庭ほど、出ていくお金も多い」傾向がみられます。お付き合いも多くなりますし、周りのレベルに合わせて見栄を張りやすくなることも一因でしょう。実際、年収1,000万円以上の家庭には「隠れ貧乏」が多いといわれています。
それなら、そこそこの年収で堅実に暮らしたほうが、出ていくお金も少なく済み、貯蓄にまわせるかもしれません。
高年収なのに独身の男性には、何か事情がある可能性も!
年収がいいのに、ずっと独身を貫いてきた男性の場合、もしかしたら何らかの事情がある可能性も考えられます。
「単に仕事が忙しくて、結婚のチャンスがなかった」という男性であればラッキーなのですが、中には以下のような事情が隠れている場合もあるのです。
- 性格がものすごく頑固・変わり者
- 年齢がかなり上
- 親との同居がセットになっている
- 田舎に引っ越さなければいけない
- 家業を手伝わなければいけない
「若くてイケメンで優しくて、家事や育児も手伝ってくれて、親との同居は不要で、そして高年収」というパーフェクトな男性は、そうそういません。もしいるとしたら、とっくに他の女性にとられてしまっているでしょう。
スペックは悪くないのに結婚していないということは、何かしら問題があるケースも多いです。もしかしたら、性格がすごく変わっていて、一緒に暮らすのが難しい人なのかもしれませんし、同居や家業の手伝いがセットになっているのかもしれません。

そう考えると、単純に「年収が高ければそれでいい」わけではないことがわかると思います。結婚相手は、色々なポイントを総合的に見て選ぶべきなのです。
よくよく考えを巡らせたら、「…うん、私の性格上、そこそこの年収の人のほうが気楽にやっていけそうだな」という結論に至る女性も多いのではないかと思います。「高収入」という理想の呪縛にとらわれている女性は、自分が結婚に何を求めているのか、ぜひ改めて考えてみてくださいね。

どうしてもハイスペ男子を狙いたい!という方は、下記を参照ください。
