これって好き避け(すきよけ)?特徴と行動を心理学的に読み解く

これって好き避け(すきよけ)?

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「婚活パーティーで気になる人がいても、つい気のない素振りをしてしまう…」

「好きな人がいると、なぜか逃げてしまう私ってヘン?」

巷には、こうした悩みをもつ人たちがいます。いわゆる「好き避け(すきよけ)」と呼ばれる行動です。

子供のころ、好きな女子に意地悪をしてしまう男子が必ずいましたが、その大人バージョンといった感じですね。しかもなぜか、大人になると女性のほうが「好き避け」をしがちなようです。

なぜ、人は「好き避け」をしてしまうのか?どうしたら素直になれるのか?心理学的に解説していきたいと思います!

好き避けとは?よくある特徴と行動

好き避けとは、あくまで俗語(スラング)ではありますが、一般的には「好きな相手にそっけない態度をとること」を指します。意識的にする人もいれば、無意識のうちにしてしまう人もいるようです。

具体的には、以下のような行動が挙げられます。

  • 好きな人が近づいてくると逃げる
  • 好きな人がいても距離を置く(近づかない)
  • 好きな人と目を合わせようとしない
  • 好きな人に話しかけられても、そっけない反応をする
  • 好きな人の話題になると、つい悪口を言ってしまう

さすがに、子供のように意地悪まですることは少ないですが、人によってはかなり冷たい態度をとってしまうこともあります。でも本心では相手のことが好きですので、「ツンデレ」に近い感じですね。

婚活シーンでいうと、たとえばパーティーで気になる人がいるのにわざと避けるような行動をとったり、話しかけられても気のない態度をとったりしてしまいます。その結果、相手は「ああ、この人は自分に興味がないんだ」と思って、二度と近づいてこなくなることも当然あるのです。

なぜ「好き避け」してしまうのか?心理学的に分析!

好き避けは、正直に言ってあまりいいことはありません。せっかくの縁を台無しにしてしまいかねませんし、好きな相手を怒らせてしまうこともあるはずです。

それなのに、なぜそんな天邪鬼な態度をとってしまうのか?心理学的に読み解くと、以下の3つのパターンが考えられます。

自分の本心を隠そうとする「反動形成」によるもの

「反動形成」は、フロイトが提唱した「防衛機制」と呼ばれる心理的メカニズムの1つです。簡単に言うと、「自分の本心を隠すために逆の行動をとる」ことをいいます。

反動形成が起きるのは、「自分の欲求を満たすことができない時」です。好き避けの場合、相手に自分の好意を知られるのが気まずかったり、相手を好きである自分を受け入れられなかったりすることで、「自分の気持ちを素直に表現できない」という状況がまずあります。その苦痛から自分の心を守るために、本心とはまるで逆の行動に出てしまう、というメカニズムです。

男子が、好きな女子に意地悪をして泣かせてしまうのも、まさにこの「反動形成」によるところが大きいと思われます。「好きだけど、そんな気持ちを知られるのは恥ずかしい」「俺があいつを好きだなんて認めない!」という気持ちがあるために、素直に好意を表現できず、正反対の行動に出てしまうのです。

大人になっても、「好意があることを相手に知られるのは恥ずかしい」と思う人は多いのではないでしょうか?特に女性で、「アプローチは男性からするものだ」という考えの強い人の場合、「自分から積極的に行くのはイヤだ→自分の気持ちを素直に表現できない」となって、反動形成が起きやすくなる可能性があります。

他人の目を気にしすぎる「自意識過剰」によるもの

心理学では、自意識は「公的自己意識」と「私的自己意識」の2つに分類されます。前者は周囲の目が気になる意識、後者は周囲ではなく自分に向けられる意識のことです(自分の考え・意見・欲求など)。

人は、これら2つの自意識のバランスがうまくとれることが望ましいのですが、公的自己意識のほうが過剰になっている場合、いわゆる「自意識過剰」という状態になります。要は、「自分が他人からどう思われているのかが、気になって仕方ない」という状態です。

こうなると、「普通にする」ということが難しくなってきます。気になる異性がいた時、普通に話せばいいのですが、その人に自分がどう見られるかが気になって仕方なくなると、その場から逃げ出したくなってしまいます。そうして、本当にその場からいなくなったり、不必要に仏頂面になったり、相手が眼中にないような態度をとったりしてしまうのです。

人によっては本当に挙動不審になる上、周りからはその理由がまったくわからないため、「ただの変わった人」扱いされることも多々あります。

自分に自信がもてない「自己肯定感の低さ」によるもの

上でご説明した自意識過剰と密接な関係にあるのが、「自己肯定感の低さ」です。つまり、自分に自信がもてないのです。

自分に自信があったら、好きな人に堂々と近づいて話せるでしょうし、目が合ってもニッコリ微笑み返すことができるでしょう。それなのに挙動不審になってしまうのは、「自分なんかがアプローチしてもうまくいかない」という思い込みがあるからです。

こうした自己肯定感・自己評価の低さに、自意識過剰がプラスされると、高確率で好き避け行動に出るようになります。「こんな私が話しかけてもダメだよなぁ」→「絶対に自分からは近づけない」→「でも気になるので、視界の隅では意識している」→「偶然目が合うとあわててそらす」→「そのうち、いたたまれなくなって退室する」といった具合に、そもそものスタートが自分への自信のなさだったりするのです。

好き避けをやめたい!素直になるための方法とは

いずれにしても、好き避けは自分で思う以上にイメージが良くありません。相手からしてみると、「何もしていないのにどうしてこんな態度をとられるんだろう?」と不快になりますし、もちろん婚活の効率を考えても「百害あって一利なし」です。

自分でも、「好き避けはやめたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか?そこで、素直になるための効果的な方法を3つご紹介したいと思います。

異性と話す場所にたくさん出入りする!

好き避けする人の中には、軽い「異性恐怖症」の人も少なくありません。たとえばずっと男子校や女子校で過ごしてきたリ、過去に異性にいじめられた経験があったりすると、異性に対して必要以上に身構えてしまいます。

このタイプの人は、とにかく異性のいる場所に積極的に出入りして、異性に慣れることが先決です。婚活マッチングアプリでたくさんの人とメッセージ交換するのもいいですし、婚活パーティーや趣味のサークルなどに顔を出すのもいいでしょう。

そこで誰かに好意をもたれると、自分への自信にもつながりますので、自己肯定感の低いタイプの方にもおすすめです。

気になる相手に接近して会話する!

好き避けを克服する一番の方法は、実は「相手と会話すること」です。

そもそも好き避けは、「どうせ自分なんて…」という勝手な思い込みから始まっていることが多いため、それが解ければ「今までの自意識過剰は何だったんだろう…」と思えるようになります。

たとえば、実際に話してみて「自分は決して嫌われていない」ということがわかるだけでも、肩の力が抜けるはずです。

好きな相手と接近するチャンスがあったら、ぜひ愛想よくおしゃべりしてみましょう。それで冷たい態度をとるような相手なら、そもそも運命の人ではないのです。

誰にでも公平に優しい「八方美人」を目指す!

相手に対して好意を見せたくないタイプ(反動形成型)の人におすすめなのは、八方美人を目指すことです。つまり、誰にでも平等に、公平に優しく接します。これなら、特定の人への好意はバレませんし、単に「人なつこくて性格のいい人」だと思われるでしょう。

実は、好き避けする・しないに関わらず、婚活では八方美人は得することが多いのです。出会う異性すべてに愛想よく接していれば、多くの人から「もしかして自分に気があるのでは…でも、みんなに優しいから違うかな…」と思われます。それこそが、「モテ」の極意だったりするのです。

まずは笑顔から練習しましょう!

好き避けに関するお悩みQ&A

最後に、好き避けでよくあるお悩みにいくつか回答していきます。

職場で気になる人に好き避けしてしまいます…

職場は婚活シーンではありませんので、ある程度、礼節をもって対応することは大切です。仕事中に色目を使うよりは、多少かしこまった態度のほうがまだマシでしょう。

ただ、明らかに避けるのは印象が良くありませんので、せめて笑顔で挨拶をすることは心がけたいですね。それは社会人としての普通のマナーですから、好意がバレたりする心配はありません!

好き避けと嫌い避けの違いは?

異性に冷たい態度をとられた時、それが好き避けなのか、単に嫌われているのかがわからなくて悩んでしまう方も多いようです。

基本的には、「避けられているわりに、なぜか相手の姿をよく見る場合」は好き避けの可能性が高いでしょう。好き避けする人は、自分からは近づかないけれども、相手の視界の端には入っていたい、と思うことが多いからです。

また、実際に話してみると意外と愛想がいい場合も、好き避けである可能性があります。本当に嫌われている場合は、一貫して冷たい態度をとられるはずです。

急に話しかけてこなくなった女性。これって嫌われてる?

以前まで普通に話していた女性が、急にそっけなくなったことで困惑している男性は多いようです。

この場合、無意識のうちに何か失礼なことをして嫌われてしまった可能性も当然ありますが、特に思い当たることがないなら、好き避けかもしれません。女性向けの恋愛指南書の中には、「わざとそっけない態度をとって彼の気を引きましょう」というアドバイスが載っているものもあるほどです。

この場合も、上でご紹介したパターンと同様、「話しかけてこないけれど、姿はよく見かける」とか「自分から話しかけたら笑顔で答えてくれる」などの特徴が見られます。一番わかりやすいのは、何か頼み事をしてみることです。嫌われている場合はイヤそうな顔をされることが多いですが、好き避けの場合は気持ちよく引き受けてもらえると思います。ぜひ試してみてくださいね。